おかしなインタビュー
🌸春らんまん🌸
家でソロ花見をしてみたら、ひどく寂しい気持ちになったアメイジング☆どすえです。
あなたはいかがお過ごし?
ふむふむ。
なるほどね。
みんな色んなエピソードをありがとう💋
それでは張り切って本編にいかせていただきやす。
え〜、今日のブログはね、特別ですよ!
いつもは帰りの電車とかでポイポイ書くだけなんですが、今回は数日間のできごとを、数日間かけて書きましたから。かなりボリュームもありますから。
心して、読んでください。
では!
ある日、私の携帯に変なメールが届いたんです。
それがコチラ。(長くてスマソ。ぜひ読んで〜)
ね?変でしょ?
最初は迷惑メールか〜、どれどれ〜?て感じだったんですけど、どうやら様子がおかしい。
なにがおかしいかというと、
ここ。
この下線引いてるところ、私の友達の名前が書いてあったんです。しかも2人も。わりと珍しい名前だったりするんですが、漢字もバッチリ合ってます。
で、もう背筋がゾゾゾ〜ってして、急いで友達2人を招集しました。
左が筆者(どすえ)
中央が透子(とうこ)
右が一(はじめ)です。
ごめん、いきなり呼んじゃって。
ぜんぜんよ。
2人を呼んだのにはワケがありまして…
かくかくしかじか
私たちの名前が?!
こ〜〜〜〜〜〜わ。
どういうこと?!腹痛?発電所??
な〜んも分からん。心当たりは?
ない。
だよね〜
う〜ん。やたら文体丁寧やしなんか不気味やなぁ
ん〜〜〜
あの、イチかバチかやねんけど、ここに電話番号書いてあるやん?
え?うん。
掛けてみない?
!!!
す〜〜ごいこと言うね。
いや流石に誰も出ないでしょ。ちょっと手は込んでるけど、ただの迷惑メールなんだからこんなの…
ほい。あなたが研究所の所長らしいから。
え〜…
プルルル プルルル
ガチャ
!!!
…もしもし?
はい、もしもし。
?!?!?!?!?!?!?!?!?!
「もしもし」ですって?!?!?!?!?!?!?!
パニック!!!!!!
なんか、おもっきし女性が出てきました。もちろんその声に聞き覚えはありません。な、なんで?!?!?!
パニックに陥った私たちは「追って連絡する」とだけ伝えて電話をぶちぎってしまいました。
怖っっっっっっっ
やだ〜これなに〜〜?!
…もうこれ、取材受けるしかないんじゃない?
えぇ?!なんでそうなるの?!
いやなんか、迷惑メールの差出人に凸ってみた、的な?ちょっと面白そう。
ちょっと!!!メールに自分の名前が書いてないからそんな事が言えるんでしょお?!?!
いいじゃん、受けちゃいなよ〜〜〜
不気味だと思いましたが、相手が実在しているという事実により好奇心が湧いた私は無責任に2人を煽ります。
〜煽りに煽って20分後〜
そろそろ諦めなよ。
もう!!分かった!!やるけど、でも……
もちろんどすえも着いてきて!!!
えっ?
あっ
天罰
(覚悟を決めたあと、インタビュー会場を変更させてほしい旨を折り返し電話しました。(腹痛発電研究所など存在しないので…)そして私たちへ質問?があるらしいので、そちらの添付文書はメールにて送ってもらいました。)
ついに当日を迎えてしまいました。
もちろん、私たちがニセ研究員であることがバレてしまわないように色々下準備はしたのですが……
やはり不安です。そりゃそう。ぜんぶ嘘なんだから。
でも、ここまで来たらやるしかありません。
緊張感と謎の使命感を胸に、この前急いでこさえた貸会議室へ向かいます。
コンコンコン…
(やばい!)
(来た?!)
ガチャ
失礼します。
──弊社では 新しい科学研究に挑戦する機関を応援し、世に広める活動を行っております。ポポペラボ様の「腹痛で発電する」という画期的な研究について詳しくお話を伺い、その素晴らしさをたくさんの人に伝えられればと思っております。
はぇ〜。
すごぃスね……
(これちょっとヤバ…)
(緊張感エグ…)
(なんか語ってら…)
心のどこかで「やっぱり嘘だったりしてネw」と思っていたのですが、モノホンの人が来ました。なんでモノホンの人来ちゃうの??
どっと汗が噴き出てきましたがもう後には引けません。インタビューは始まってしまったのです。
私たちは事前に用意した小細工を駆使し、全力でウソをつきまくるのみ…
━いざ尋常にゆかん━
…で。
尋常にゆく前に、皆さん気になってますでしょ?私たちの格好のこと。
ということで!
ま・ず・は
本当は白衣を買おうとしたが、思ったよりお金がかかるため絵にした。
わぁ〜、すてきすてき!!
黒い服を着て絵を際立たせることで、目の錯覚を利用しているのね♪♪
っておい!!!
絵にした。じゃないわ!!!!!!!
ちょ、引きで見たらヤバいよ???とんだおふざけ集団みたいになってるって!!!!!!
こんなことしようって言い出したの、誰?!?!?!
白衣たっけ〜
ちょっと痛手やなぁ
あ、もうこうしたら?
ん?あ〜、なるほどね!顔ハメ看板的なことか!!
家にいい感じのダンボールあってよかった〜
こんな感じ?
そうそう。いいじゃん!
…私だ〜!!!!!!!!!
すみません、初手からミスってしまいました。仕込みの段階では、私含め全員が「このアイデア、完璧ですわい」と思っていたのですが、改めて見ると本当におかしいですね。なにこれ?
あと絶対怪しまれると思ったら、記者の方は完全スルーでした。それもなんで?
異様な空気ですが、インタビューは進むみたいです。なんなの〜〜〜もうイヤ〜〜〜
まず1つ目の質問なのですが、腹痛発電の研究を始めたきっかけをお聞かせ願えればと思います。
メールに添付されていた質問なので回答は考えてあります。
さぁとうこ、いけ!!!!!!
はい。あれは6年前…
私が沖縄におった時のことでした。前から歩いてきたおっちゃんに「ねえちゃん、トイレ知らんかいさァ?」って訊ねられてね。
で、おっちゃんの顔見たら真むらさき。お腹痛いんやろな思って、家のトイレ貸したげる言うて招いたんです。
でもね、おっちゃんそこから2時間出てこなくて…。その間トイレの電気つけっぱなしですやん?おっちゃん苦しいのに、電気だけなくなるのは悲しいでしょ?
そんときひらめいたんやで。みんなが幸せになる方法。
ポ ジ テ ィ ブ に な る っ て こ と や で !
………
つまり、おじさんに家のトイレを2時間占拠されて、そのときに電気がもったいないと思ったのがきっかけ、ということですね?
せや!!
回答を言い淀むとニセ研究員だとバレてしまうので、設定はガチガチに固めてきた。
まぁ一方的に話しすぎて全く記者と対話は出来ていませんが、いいでしょう。誤差誤差!
よくわかりました。ありがとうございます。
↑ へっ。熱量に押されてやがるぜψ(`∇´)ψオリャリャ
では2つ目の質問に移ります。腹痛発電の仕組みについて、詳しくお聞かせ願えますか。
さぁ、次は はじめが答える予定の質問が飛んできました。
ホワイトボードを上手く活用し、説得力のあるそれっぽい回答を頼む!!1番いいのを頼む!!!
わかりました!ここはわたくしが説明させていただきます!
腹痛発電とは、文字通り腹痛から発電することです。
その仕組みの核になっているのが…
キュッ
キュキュキュ
キュ……………?
緊張しすぎて「象」の字を完全に忘れたらしい。
げ、下利便を我慢しているときに起こる「せやで現象」です。
せやで現象?
「お腹が痛い!」「下痢便を我慢してる!」そんなとき、体から熱が出ますよね?熱が出ると、汗をかきますね?その汗が酸素に触れたときに起こるのが、「せやで現象」です。
この汗は、下痢便を我慢している特有の汗なんです。つまり苦しみ。マイナスエネルギーからしか生まれないんですね。
なるほど。
そしてこちら!我が研究所で発明した、せやで現象から発電する機械です。これらをトイレに埋め込み、エネルギーを集めて発電します。
この機械がそんなすごいことを!どれをどこに設置するんですか?
えっと、これを、トイレの流すとこの逆側に、ホイ〜って。置く。
ホイ〜?
まずい!!!作戦会議の日から時間が経っているため、とうこの記憶がおぼろげになっているようです。も〜〜〜各自設定はちゃんと覚えとこうねって言ったじゃ〜ん!!!!
すみません、ちょっと間違いがありましたので、訂正いたします。
えっ
急いで助太刀に入ります。
これはあの〜、「ブルーレット置くだけ」のあそこにですね、お花のように挿します。
せやで現象によって生じたエネルギーがこの羽の部分から取り込まれて、軸を通ってトイレの中に入っていきます。
あ、あ〜〜!そうやそうや!ほんでこれは、さっきの機械で集めたエネルギーを電気に換えるものです。
これはどこに?
え〜っと、ここ、かな……?
違〜〜〜〜〜う!!!!!!!!
すみません、訂正です。
え?所長?
とうこ黙って!!!!!!
あ、ああごめんごめん!徹夜やったもんで。
あはは、しっかりしてくださいよ笑 え〜、これは背もたれのタンクに埋め込んであります。そして…
この中にはポポペラボ独自の技術で開発したポポペラボ印のフィルターが入っています。ここを通過すると、エネルギーが電気に換わる仕組みです。
その機械自体は人とは触れてないようですが、「お腹が痛い」というのとどう繋がってるのですか?
記者が深掘りしてきた!うまく返せるか…?
こ、これね、ちゃっちく見えますけど、すごいんですよ。置いてるだけで苦しみがどーんどん、どんどん、せやでせやでってなるんです。
?
?
大ピーーーーンチ!!!!!!
ちょっ、訂正を!!!
ええっ?!
せやで現象が起こると、エネルギーは空気中に放出されます。そうして空気中に漂ってるものを集める、という仕組みになっています。
あ!なるほど!ご説明ありがとうございます。
アッッブネ〜〜〜!!!!!!
謎の同行者が3度も訂正のためにしゃしゃり出てくるインタビューがあるかぁ!!!!!しっかりせえ!!!!!!!!
だいぶ雲行きは怪しかったですが、私が事前に設定を頭に叩き込んでいたためなんとか乗り越えることが出来ました。
3つ目の質問です。ポポペラボでは、新しく"ゲリベン"という単位を作り出されたそうですが、その定義を教えてください。
はい。"ゲリベン"とは、新しく所長が発案した、電気の新しい単位です。0.05ゲリベン分の電力で冷凍パスタを解凍できます。
すごいですね。
そして、成人ひとりが1分間きばると、0.05ゲリベンが生み出されます。
なるほど…
何が「なるほど…」なんやろね?
もう記者のこともよく分からなくなってきました。
「トイレで1分きばれば下痢便の力で冷凍パスタがチンできる」という内容を真剣に話す大人がこの世にはいます。
4つ目の質問です。研究を進める中でもっとも大変だったことはなんですか?
せやなあ…あれは、1週間前のことや。
ひとりの研究員が「所長、今のままでええんですか。所長は下痢便の限界、知りとうないんですか。」って言うてきたんや。
私はその熱い情熱に押されてしまってねえ。はじめとテンアゲや!
ふむ…テンアゲ、と。
「今からTwitterで腸の弱い人集めるで!」いうて募集したら、なんと100人協力してくれて、1万ゲリベン集まったんや。
えーと、1万人集まって、1万ゲリベン……
あ、ちゃいます。100人集めて、1万ゲリベン。
あ、100人。失礼いたしました。
私たちは何を確認し合ってるの?発狂しそ〜
そしたら、我が研究所で取り扱ってるトイレがエネルギー過多で爆発してしまってなあ。後始末が大変で、今朝までかかってしまって。それがいちばん大変やった事かなあ。
先日の電話で「爆発した」とおっしゃられてましたもんね。それは大変でしたね。
電話口でとっさについてしまった嘘を、質問の回答として話すという見事なリカバリー。
これがウチらの伏線回収や!
最後の質問です。ポポペラボの今後の展望をお聞かせください。
いや〜、あんなことやこんなこともあったけど、ポジティブやったから乗り切れたんやと思います。
私はね、うちの研究員たちと、世界をポジティブにしたいと思ってますねん。この技術を広めていって、下痢便の悲しみからみんなを救うんやで!
素晴らしいですね。
下痢便が電気になるとな、みんなポジティブになるでしょ?だから……
あの、すみません、もう一度いいですか?
下痢便がな、電気になると、みんなポジティブになるでしょ?だから、
すごい発明をした人はすごい格言を言うって、相場が決まっている。
ウォルト・ディズニーの名前を出しちゃうという荒業ですが、記者の心に響いたのか2度目の披露を要求されました。好感触っぽい!よかった〜〜。
力強いメッセージをありがとうございます。質問は以上です。本日は誠にありがとうございました。
ありがとうございました!あ、こちら お土産です。
あ、ありがとうございます!失礼いたしますっ
ガチャ
パタン…
やっと終わった〜〜!!!!!!
ずっとションベン、いや、ゲリベンを漏らしそうなくらい怖かったので、用意していた手土産を押し付けるように渡してすぐさま撤退していただました。
ふぅ。危なかった〜!
騙せたかな?
あそこのくだり説明飛んだんやけど!!
私も〜!!
ほんとどうなることかと思ったよ…!!
………
ま、無事に終わったしいっか!!!!!
紆余曲折ありましたが、なんと無事にインタビューを終えることが出来ました。これってちゃんと騙せたってことだよね?役者いけちゃうじゃん。すげくね?ワテらすげくね??
…と、冗談はほどほどにして。
知らないメールの知らないインタビューにはね、参加しないほうがいいです。寿命縮むよ?マジで。分かったかい?これは私たちからの忠告。絶対に守るんだよ。約束ね?
緊張感がビンビンに伝わってくる音声ダイジェストもつけとくから、戒めにしてよねっっ
ということで今回の記事はここまで。
ウソみたいなホントのお話で〜〜した!
じゃ、ほなね〜。
おわり
すまん、追記〜!!
記者さんが「この取材内容はWeb記事にする予定ですがよろしいでっか」的なこと言ってたの思い出して、試しに検索してみたら、あった!!!
すごいカッコよくなってる…